病院選び

出産する病院は、妊娠診断をしてもらった病院でなくてもかまいません。妊婦の健康状態や出産方法、出産場所(里帰り出産かどうか)を考慮し、できれば妊娠3ヶ月の終わりまでに選びたいものです。里帰り出産の場合は、妊娠9ヶ月の終わりまでには妊婦を出産地に帰すようにしましょう。いずれにしても、母親が信頼して、安心して出産できる場所であることが最優先条件です。自分の出産イメージに合うところを選びましょう。

病院選びのポイント

  1. 自宅から病院までの交通の便がよいところ(片道1時間以内が基本)
  2. 病院の雰囲気(設備の充実、スタッフの思いやり)
  3. 希望の出産方法ができるか・または、相談に応じてくれるか
  4. 分娩費用の合致(原則として妊娠・出産に健康保険は適用されません)
  5. 緊急時の対応の備えが万全である
  6. 近所の評判や出産体験者の意見を聞く

病院の種類・特徴

大学病院・総合病院

最先端医学を研究しているので、最新の処置がしてもらえる。NICU(新生児集中治療室)など、万が一の緊急体制も整っているし、持病のある人などは他科の医師との連携ができて心強い。ただし、曜日(日)によって担当医が交代するので、かかりつけの医師に出産に立ち会ってもらえるとは限らない。待ち時間が長くなりがちなのが難点。

産科専門病院

初診から定期健診、分娩まで同じ医師に診てもらえるので、医師やスタッフとのコミュニケーションが取りやすい。最近は設備や食事内容も充実する傾向にある。医師・看護間の信頼が強く安心感があるので、リラックスしやすいが、緊急時別の病院へ移る場合や他の科の対応が難しい場合がある。

助産院

正常分娩が予想される人で、アットホームな雰囲気での出産、自分らしい出産を希望する人に向いている。ハイリスク出産は難しい。基本的に医療行為ができない、そのため、麻酔や陣痛促進剤は使わないし、会陰切開や剃毛、浣腸、導尿などの処置もしない。緊急の場合、医療施設との連携はしっかりしている。

病院や出産方法はたくさんありますがやはり、赤ちゃんが無事に生まれるのが一番大切だということを忘れないでくださいね。